これからカメラを購入する時に、シャッター耐久回数をあらかじめ確認しておくことは、そのカメラの耐久性をある程度知る目安になると思います。
カメラメーカーが各モデルのシャッターの限界撮影回数を調べたテスト結果を公表していることが多いため、製品比較をすることが可能です。
ニコンでは、ホームページの各製品ページでシャッターユニットをカメラに実装した状態でのレリーズテストにクリアした回数が表記されています。
今回、ニコン現行モデルのそれぞれのシャッター耐久回数をニコンのホームページから調べてみました。
・D6:40万回
・D850:20万回
・D780:15万回
・D500:20万回
・D7500:15万回
・D810A:記載なし
・Z 7 Ⅱ:記載なし
・Z 7:20万回
・Z 6 Ⅱ:記載なし
・Z 6:20万回
・Z 5:記載なし
・Z 50:10万回
・Z fc:10万回
・Z 30:記載なし
記載のあった機種のみで耐久回数の高い順から並べると、
・レフ機
D6 > D850 = D500 > D780 > D7500
・ミレーレス機
Z 7 > Z 6 > Z 50 = Z fc
の順番になりますね。
両方合わせると、
D6 > D850 = D500 = Z 7 = Z 6 > D780 > D7500 > Z 50 = Z fc
の順番になりました。
当たり前ですが、グレードの高いカメラになるほどシャッター耐久回数が高いですね。
しかし、こうして実際に数字を見比べてみると、最上位モデルのD6は上位モデルのD850と比べて2倍のシャッター耐久回数を誇っているというのは驚きです。
D6が連写する機会の多い報道の現場で使用されるカメラというのも納得です。
当然、シャッター耐久回数だけがカメラそのものの耐久性を示しているわけではありませんが、
どのようなカメラを購入しようか検討されている方は、連写する機会の多さを想定して購入するカメラを決めるという視点を持ち合わせておくと良いかもしれません。
ちなみにですが、D850やミラーレス機で選択できるサイレント撮影の場合は電子シャッターを使用しており、(メカニカル)シャッターの機構部品が作動しないので、上記で述べているようなシャッター耐久回数のことは気にしなくても良いようです。
D850に搭載されたサイレント撮影は、レリーズ音を発生させずに撮影できる、無振動で撮影できるだけでなく、ミラーやメカニカルシャッターの機構部品が動作しないため耐久性を気にせず撮影できるなどの特徴があります。
(ニコンHPより)
追記:
Z 9は、メカニカルシャッターを必要としない設計(メカシャッターレス)で、電子シャッターのみを搭載しています。
・Z 9:メカシャッターレス
これにより、シャッター耐久性や故障のリスクを気にする必要がなくなりました。
今後、シャッター耐久回数を語ることは過去のモノになるかもしれません。
注目です。
Nikon以外のカメラメーカーにおけるデジタル一眼カメラのシャッター耐久回数については、以下の記事をご参照ください。