釣りや登山、野生動物の写真撮影といったアウトドア目的の遠征では、宿屋のない僻地に留まることが多いため、どうしても車中泊をせざるを得ません。
春夏秋冬問わず車中泊する自身にとって、車中泊グッズで最も必要としているのがシェード(日よけ)です。
車内の温度は、窓ガラスを通じて外気温の影響を受けるため、特に夏の暑い日や冬の寒い日に断熱効果のあるシェードが必須となります。
また、着替えなどで人目を気にするシーンにおいてもシェードがプライバシーの確保に一役買ってくれます。
さらに、例えば夜通し釣りなどをすると、日中に眠気が生じて仮眠をとりたくなるのですが、そんな時にもシェードは車内に暗い環境をつくってくれます。
このように、車中泊をする上では欠かすことのできないシェードですが、今までは銀マットを工作して、自作のシェードを使って車中泊をしていました。
しかし、製品化されているシェードがずっと気になっていたので、クルマ用のシェードで有名なメーカーであるアイズのマルチシェードを今回購入してみました。
この記事が、シェードの購入を検討されている方にとって何か参考になれば嬉しいです。
専用設計のマルチシェード
アイズのマルチシェードは、車種・型式別にシェードが販売されています。
汎用品と違い、各部のガラス形状にピッタリと合わせた専用設計のモノなんです。
購入される際は、車種と型式をあらかじめしっかり確認しておきましょう。
(ちなみに自身の所有車は、フォレスターのSH系です)
フロントセットとリアセットが別で販売されていますので、
の2セットを購入しました。
ブラッキー/ブラックというのは、車外面カラー/車内面カラーを表しています。
色は、車外面・車内面どちらも黒色がカッコよさそうだったので、ブラッキー/ブラックを選んだのですが、
- シルバー/グレー
- ブラッキー/ブラック
- ブラッキー/グレー
の3種類から選ぶことができました。
レビュー(開封編)
開封
アイズさんのダンボールに入った状態で届きました。
開封します。
商品はビニール袋に入った状態でした。
ビニール袋越しに注意書きが添えられているのを発見しました。
車種専用設計のため、車種・年式・型式に間違いがあると適合しないので、開封前にきちんと確認しましょう。
開けてみました。
ベルトが巻かれていて、中に各部のシェードが入っています。
ベルトがあると使った後収納しやすいですね。
シェードを広げてみる
次に、ベルトをほどいてセットになっているシェードを全部広げてみます。
生地について
車外側は熱性を持つ補強材入りアルミ蒸着シートを使用
車内側は難燃性フレンチパイル生地を使用
中間には厚みの中綿(180g/㎡)をはさんでいるそうです。
適度な厚みがあるため、高い断熱効果が期待できそうです。
レビュー(使用感編)
試しに真っ昼間の明るい時間帯に取り付けてみました。
車内の様子
三脚にカメラを置いて、同じ構図・同じカメラの設定の状態で、マルチシェードの取り付け前後の状況を撮影してみました。
まず、マルチシェード取り付け前の状況です。
次に、マルチシェードを取り付けた後の状況です。
予想以上に暗くなったので、ほぼ真っ暗な写真になってしまいました。
たまらずリアゲートを開けて撮影し直しました。
真っ昼間にもかかわらず、車内をここまで暗くできるとは驚きです。
これで昼夜問わず良い感じに寝ることができそうです。
ただ、日中の仮眠が本気の睡眠になってしまいそうな、そんな一抹の不安を感じました。笑
車外の様子
マルチシェードを取り付けた様子を車外から見てみました。
見た目はカッコいいと思う気持ちと、ちょっとイカツイかも……という気持ちの半々です。笑
外からは車内の様子は全く見えないので、完璧なプライベート空間を確保できそうです。
同様に、車内からも外の様子が全く見えませんが。笑
各部に細やかな工夫がされていて使いやすい
吸盤の取り外し
吸盤にフック(リング)が付いているので、フックを引っ張ると簡単に外すことができます。
取り付け場所をひっそり教えてくれるネームタグ
アイズのマルチシェードは、サイドウィンドウの後方下側に「AIZU」のネームタグが付いているのが目印になってくれて、迷わず取り付けができるような配慮がされているんです。
購入する方(購入した方)は覚えておくと迷わず取り付けができて便利ですよ!
サポートページにつながるQRコード付きのタグも
先ほどのサイドウィンドウ用には、取り付け位置を教えてくれるネームタグが付いていましたが、フロントガラスとリアガラス用にも左上にタグが付いています。
しかも、このタグはQRコード付きのタグなので、困ったときにこのQRコードを読み込むとサポートページにつながるんです。
サポートページでは、マルチシェードの装着方法のコツや冬場で吸盤の吸着が悪い場合の対処法などを教えてくれます。
ウィンドウの熱線について
サポートページのよくある質問を読んでみると、参考になることがけっこう書いてあります。
その中の一例ですが、試しにマルチシェードを取り付けた時に、吸盤と熱線が重なるとすぐはずれてしまう事態に遭遇して困っていました。
それに対する対処法が個人的に参考になりました。
Q.【使い方】熱線と重なりすぐ外れる
A. 取り付ける際、吸盤位置が熱線に被らない様、かわして装着をしてください。
もしくは、吸盤のベースシールを貼ってから吸着させると、外れにくくなります。
(アイズHPより)
アイズのおススメ方法としては、吸盤面にハンドクリームなどの油分を薄く塗ってから
吸着させることです。そうすることで吸着力が高まります。
製品の各部の細やかな心遣いもそうですが、ホームページ上での丁寧に記されたサポート情報も好印象を受けました。
また万一、マルチシェードが破損しても各部の補修剤が販売されておりますし、破損具合の程度によっては無償で修理をしてもらえる場合もあります。
おわりに
車中泊で必須となるシェード。
どんなシェードを買おうか悩んでいましたが、思い切ってアイズのマルチシェードを購入して、とても満足しています。
メーカーのサポートもしっかりしており、長く使えそうです。
この記事が、シェードの購入を検討されている方にとって何か参考になれば幸いです。