登山などのアウトドアを泊まりがけで行うと、お風呂はおろか、シャワーすらない状況に身を置くことがある。
身体はウエットティッシュや汗拭きシートを使えばいくらか綺麗にすることができるけど、頭部ばかりはどうしようもない。
そして、寝るときに頭を洗っていない状態で寝袋の中に入ると、自分の頭の匂いにショックを受けてしまう。
何とも言えぬ野生的なニオイで、例えるなら濡れた犬の生乾きかのような、そんなニオイだ。
あと髪の毛のベタつきが気になるのも個人的には大問題だ。
睡眠に関することにはかなり繊細なタイプなので頭のベタベタ感が気になると、なかなか眠りにつけないわ、寝覚めも悪いわで、睡眠の質が著しく低下しているのを実感する。
近くに川などの水辺があるなら、そこに飛び込んで水シャンをしてなんとか凌いでいたが(ただしドブ川、腐敗臭のする水はNG)、なんかもっと文化的な方法で解決できないかと模索していた。
ある日、遠征先でのローカルなスーパーで日用品を漁っていたら、見つけてしまった。
資生堂の水のいらないシャンプー
ドライシャンプーっていうものらしい。
このドライシャンプーというやつは一般的なシャンプーと違って、どうやら水を使って洗い流さなくても髪の毛や頭皮の汚れを落としてくれるという画期的なシロモノであるようだ。
これを買わないという選択はない。
ということで、買い物カゴにダンクを決めて購入したので、使ってみた感想を書いてみます。
商品情報
内容量:150mL
サイズ:幅43mm×高さ172mm×奥行き43mm
成分:エタノール,水,メントール,セイヨウノコギリソウエキス,ポリソルベート80,PEG-40水添ヒマシ油,クエン酸Na,クエン酸,DPG,BG,メチルパラベン,プロピルパラベン,香料
(資生堂ホームページより)
使い方
本商品とタオルを用意。
使い方はとても簡単で、
- 頭皮と髪全体にスプレーする
- 指の腹で軽くマッサージする
- タオルで拭き取る
以上おしまい。
拭き取るときは、蒸しタオルを使うと良いそうだが、アウトドアフィールドに蒸しタオルを用意することは残念ながら叶わない。
普通にタオルを用意しておいて、優しく拭き取ってあげるのが良いだろう。
(余裕があれば、水で濡らしたタオルで拭き取るのも良いかもしれない)
シャンプーの量は、セミロングで7~8回のスプレーが目安となっているが、各自でスプレーの回数は調整をすれば良いようだ。
レビュー
さて、実際に使ってみた感想。
使った直後、確かに髪の毛や頭皮のベタつきがマシになった。
残念ながらサラサラとまではいかないけれど、ベッタベタがちょいベタぐらいまでにはなった。
さらにしばらく経つと、ちょいベタもちょいサラぐらいまでになった感じがする。
頭の匂いはほとんど気にならないレベルまで落ち着いた。
もちろん使用感に個人差はあるだろうけど、自分的には本商品は及第点を超えている。
何より頭の不快感がマシになったので、寝袋の中に入って寝るときに気になって仕方なかった頭皮や髪への意識がずいぶん和らいだ。
頭がベタベタで気持ち悪いってなって時には積極的に使っていきたいと思った。
気になる点
肌の弱い人は使用注意
肌が弱い人は頭皮が荒れてしまう可能性があるかもしれないと感じた。
あと何度か使ってみて実感したのは、頭皮に傷があると沁みることがあった。
傷口が沁みてヒリヒリイテテッとなってしまう。
これらは、シャンプーの成分にエタノールが入っていることに由来しているように思う。
肌が繊細な方は注意が必要だ。
使用後の手のベタつき
あと使用後、手がベタつく。
この手のベタつきは、シャンプーによるものなのか、はたまた自身のきったない頭の油分のものなか定かではないが、使った後は速やかにウエットティッシュなどで手を拭う方が良いだろう。
他メーカーのドライシャンプー
ドライシャンプーは他にもいろんなメーカーからいろんな種類が出ているようだ。
個人的に気になったのは以下の2つ。
こちらはジェルタイプ。
アロマの香りで良い匂いがするらしい。
携行しやすいトラベルサイズ(50mL)も販売されている。
・N. SHEA ドライシャンプー(ナプラ)
こちらはスプレータイプ。
心地よい清涼感と高いうるおい効果があるようだ。
ミントとレモングラスの香りがするらしい。
天然由来成分を謳っていて、なんだかお肌に優しそうな雰囲気がある。
こちらもトラベルサイズ(60mL)が販売されている。
どちらも良さそうなので、機会があれば試して自分に合ったドライシャンプーを見つけたいと思います。
最後に
ドライシャンプーは水を使わずに頭を洗えるため、
アウトドアの時だけでなく、非常災害時、風邪などの病気でお風呂に入れない時、忙しい朝、人と会う前、気分転換などなど幅広いシーンで使えそうです。
一本持っておくと何かと便利だと思いました。